プロアマ問わず、フランス人ワイン愛好家のバイブルとして、絶大な信頼を得ているワインガイド「アシェットガイド」で、2023年“今年の最優秀ワイン醸造家”に選ばれたローラン・シェデケール。両親が設立したワイナリーを受け継いだのは2013年。まだ30代の若きホープ。今でも従業員は1名のみの小規模経営で、すでにリタイアしている父フィリップの力を借りながら、ブドウ栽培に、醸造に、営業に、と忙しく働く毎日。

ドメーヌ・シェデケール
ゲヴェルツトラミネール2022

ほのかに金色がかった黄色。インパクト大の香りの数々。エキゾチックフルーツ（ライチ、パッションフルーツ）、バラの花、柑橘類、スパイス、など。オイリーな舌触りとたっぷりとしたボリューム。ほのかな甘さも心地よい。スパイス系料理にぴったり。

ドメーヌ・シェデケール
ピノ・ノワール2022

美しいルビー色。クロスグリやカシス、ブラックチェリーなどの黒い果実のアロマ。ナツメグ、クローブ、シナモンなどの上品なスパイス香も。非常にフルーティで繊細。全体的にエレガント味わい。ボディもしっかり感じられる。5年の熟成が可能。

ドメーヌ・シェデケール
クレマン・ダルザス2020

薄い金色。細かいバブル。控えめな花を想わせるエレガントな香り。ピノ・ブランのフィネスとピノ・オーセロワのボディを兼ね備えた味わい。

ドメーヌ・シェデケール
リースリング ブクスレーベン2022

みどりがかった清澄度の高い薄い黄色。柑橘系果実（レモン）などの爽やかな香り。しっかりしたボディに、きれいな酸味、塩味、柑橘果実の味わい。果実の輪郭をしっかり残すため、ステンレスタンクで熟成。フレッシュで心地よいワイン。

ドメーヌ・シェデケール
ピノ・グリ2022

ピノグリは、凝縮感の強いワインを生み出す品種。生命力の強い品種で寒さにも耐える。が収量は少なく希少価値は高い。スモーキーな香り、下草のアロマ、ドライフルーツやはちみつ、パイナップル、ミネラル、パンデピスも感じられる。ボリュームがある飲み口。時間が経つとパイナップルが特に感じられる。まろやかだが、同時に爽やかさも感じられ、非常にバランスの良い1本。

ドメーヌ・シェデケール
リースリング グランクリュ　スポーレン2022

アルザスワインの全生産量のわずか5％相当のグランクリュ。こちらの1本はゆっくりと熟成するタイプ。固く、ミネラルを豊富に蓄えた土壌の影響で、若いうちはレモンを想わせる香と酸味が特徴で控えめな印象。熟成が進むにつれ、そのミネラル面が大きく花開き、見事な表情を見せるように。柑橘果実、洋梨のアロマ。心地よい塩味。最低4年は熟成させたい。